明治37年開業の旅館「松栄館」は明治37年開業で、舞鶴鎮守府初代長官の東郷平八郎をはじめ、旧海軍関係者が多く利用していた海軍御用達の老舗旅館です。約500平方メートルの木造2階建ての和洋折衷の建物は、現在では、明治の趣を残す建物として、「海賊と呼ばれた男」や「日本のいちばん長い日」等の映画のロケ地としても活用されています。
このレストランのお料理は「海軍割烹術参考書」を当時のまま再現したものです。明治の趣の建物と当時の料理を頂き、明治にタイムスリップしたようです。
舞鶴の観光名所「赤レンガパーク」から徒歩10分程度です。赤レンガパークでも海軍カレーは頂けますが、東郷平八郎が活躍した明治にタイムスリップできる体験が出来ますので、観光に行かれた際は立ち寄ることをお勧めします。
お店の雰囲気
お店の門をくぐると、手入れされた庭の正面には、日本の国歌「君が代」の歌詞とそこに登場する「さざれ石」が置かれています。
松栄館1階は予約なしで空いていれば食事ができます。
1階大広間の入口にはこの店で提供するメニューがディスプレーされています。
大広間に入ると鮮やかな能舞台が目に飛び込んできます。
2階は個室になっており予約席です。コース料理をオーダーすると室料無料で利用できるそうです。
2階のお部屋には東郷平八郎元帥の書が飾られています。
1901年(明治34年)、舞鶴鎮守府が開庁。その初代司令長官に任命されたのが、当時海軍中将の東郷平八郎でした。東郷平八郎は2年間、舞鶴にいました。その間、ここで海軍の幹部と会議を重ねたとのことです。
お食事
このレストランの料理は、「海軍割烹術参考書」を再現しています。
「海軍割烹術参考書」は旧日本海軍が調理担当隊員を養成するため編成された教科書です。現在舞鶴にある海上自衛隊第4術科学校に大切に保存されています。当時あまり馴染みのなかった洋食や和菓子まで約200種類もの調理方法が紹介されています。2016年(平成28年)には『鎮守府 横須賀・呉・佐世保・舞鶴 〜日本近代化の躍動を体感できるまち〜』を構成する文化財の一つとして日本遺産に認定されました。
メニュー
海軍カレイライス
これが、有名な海軍カレイライスです。海軍メニューでは横須賀、舞鶴、呉、佐世保が競っており、「これが”ほんまもん”」と大きく主張しています。
カレーライスのご飯は麦飯です。サラダ、牛乳もついており、健康にもよさそうです。
麦飯がドーナツ状になっているのは、真ん中にカレールーを入れる為です。船内で揺れてもこぼれないようにという工夫。そんな細かい所まで当時の海軍が配慮していたのは驚きですね。
実は、このレシピ(現代風にアレンジ)は、海上自衛隊のウェブサイトに掲載されています。
海軍肉じゃが
海軍のメニューとして外せないのが肉じゃが。今や日本の代表的家庭料理ですが、海軍の食事として広まりました。
肉じゃがの起源としては、イギリスに留学していた東郷平八郎が留学先で食べたビーフシチューの味を非常に気に入り、日本へ帰国後に艦上食として作らせようとしたが、命じられた料理長はビーフシチューを知らず、東郷の話からイメージして醤油と砂糖を使って作ったのが始まりという話があります。これは単なる都市伝説らしいです。
現在「肉じゃが」の発祥地を名のる市は「舞鶴」と「呉」でお互いに譲らずに、競い合っています。
ビーフカツレツ
シチュードビーフ
アクセス
参考情報
この「ぐるめ」の公式ウェブサイト
食べログ評価
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